約80テーマの発表、200名の研究者が参加する交流イベント
東京工業大学は、東京医科歯科大学と共同で、両大学の研究者を対象とする交流イベント「研究マッチングフォーラム」を2023年5月12日(金)~26日(金)の期間中、オンラインで開催しました。本イベントは、研究者の発想に基づく異分野融合研究の創出を促し、両大学の共同研究を推進することを目的として企画されました。イベント開催期間中には、両大学から合わせて約80の研究テーマのエントリーがあり、約200名の研究者が参加しました。
企画運営は、東工大URAと医科歯科大URAが共同で行いました。
優れた着想を迅速に具体化するために–ポスターセッションのオンライン化
東工大URAならびに医科歯科大URAは、できるだけ多くの研究者がイベントに参加し、かつ異分野融合研究の迅速な開始を後押しすることを重視し、両大学のマッチングイベントを完全にオンラインで開催することにしました。
バーチャルのマッチングフォーラム会場には、研究内容を紹介したポスターと動画が期間中、常時、展示されました。イベントに登録済みの研究者は、開催期間中いつでも展示会場を訪問してポスターと動画を見られるようにすることで、研究者がイベントへ参加するハードルを下げる工夫をしました。さらに、参加者が訪問して展示物を見るだけでなく、研究者同士の交流がより促進されるように、バーチャルで交流できる時間帯を複数回設けました。
バーチャル交流ツールoVICEを用いて設計されたオンライン会場には、発表者のブースが約80個並び、イベント参加者はアバターを使って会場内を自由に移動できます。アバター同士が接近すると、音声や動画による会話が可能で、複数人での議論も可能です。ブースに設置されたポスターや動画のアイコンをクリックすると、発表者の資料や映像を即時に見ることができるため、研究内容の詳細を確認すると同時に参加者自身が進めている研究との協働の可能性についてその場で検討することができます。
今回のイベントでは、主に医療用新素材、可視化技術、力学解析などのテーマが取り上げられ、両大学の研究者はブースの前に集まってポスターや互いの顔を見ながら活発な議論を繰り広げました。
マッチング後の研究資金獲得へと繋ぐ
参加者からは「斬新な交流の機会で面白かった」「相手の大学から多くの関心を持って貰えて参加して良かった」「また参加したい」との声が寄せられました。
本イベントは、異分野融合研究の創出と推進を目的としており、両大学では新たな研究のための研究資金(ファンド)を準備しました。両大学の研究者で構成された共同研究の募集が行われ、審査を経て各大学から研究資金が支援されます。
今回マッチングが成立したグループのうちファンドに採択された研究テーマについては、2023年夏以降に両大学のホームページで発表される予定です。
今回の研究マッチングフォーラムは日本経済新聞に取り上げられるなど、様々な反響を呼びました(日本経済新聞/2023年5月29日朝刊/『池上彰の大岡山通信 若者たちへ』「共同研究のマッチング ゲーム感覚で楽しく実践」※著作権者および日本経済新聞社の許諾を得て記事を掲載しています)。
今後の両大学の研究者による共同研究の展開が期待されます。
<関連リンク>
日本経済新聞2023年5月29日 『池上彰の大岡山通信 若者たちへ』「共同研究のマッチング ゲーム感覚で楽しく実践」
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