2020.09.15

第2回リサーチ・ショーケースをオンラインで開催

「東工大リサーチ・ショーケース」はアネックスバンコクが開催するイベントで、本学の優れた技術を紹介し、本学とタイの大学や企業との国際共同研究を活性化させることを目的としています。コロナ禍の影響で3月の第2回東工大リサーチ・ショーケース(2020 Tokyo Tech Research Showcase in Thailand)開催予定が延期になっていましたが、オンラインという新しいスタイルで9月15日に開催いたしました。前回同様、タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)との共催、さらにタイ蔵前工業会に後援をいただき、主にタイの大学、企業、研究機関等から約150名の研究者等の参加がありました。

今回のテーマは「Biotechnology for Industrial Use」でした。タイの長期経済開発計画であるタイランド4.0で挙げられている重点産業のなかには「農業・バイオテクノロジー」また「バイオ燃料・バイオ化学」が明示されています。さらに、タイ政府が推進するタイ東部経済回廊の中のイノベーション特区(EECi)ではNSTDAを中心にバイオリファイナリーの研究計画が進んでおり、タイにおいて大変注目されている分野です。

水本哲弥理事・副学長とNSTDAのチャダマス・ツバセタクル副長官のビデオメッセージの後、4名の本学教員が最新の研究内容を紹介しました。

  • 福居俊昭教授 生命理工学院

“Metabolic engineering for microbial synthesis of biodegradable polyesters from biomass resources”

  • 太田啓之教授 生命理工学院

“Lipid remodeling under nutrient starvation in microalgae and its application for oil production”

  • 中﨑清彦教授 環境・社会理工学院

“New biotechnologies enhance utilization of resources and wastes for environment”

  • 原亨和教授 科学技術創成研究院

“Sugar conversion to a monomer for high-performance polyamides”

最後は講演者全員が再登場し、にこやかに手を振って散会となりました。今回はオンラインでの開催であったため、日本やドイツからも参加があり、オンラインのメリットが活かせました。しかしながら、セミナー形式ではやはり一方通行になりがちです。チャットを使用したQ&A等で、海外からの参加者との交流は持てましたが、実際に会話をして得られるものも多いはずです。今後はそういった点も見直し、ニューノーマルにふさわしいイベントにしていきます。

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